景気がよいって良いものですね
1年が経過するのも早いものでもう師走に入りました。
世間では少なくとも数値上はともかく雰囲気では、不景気ではないような気がする今日このごろです。(2015年12月現在)
もちろん、すべての人にとって景気がよいというわけではありませんが、数年前の景気の閉塞感に比べれば、景気のよい話もチラホラ聞こえてきます。
どちらかというと、業界によって景気観がバラバラなのかもしれません。
そして、企業にとって景気というキーワードは売上に直結するものです。
景気によっては、会社の売上どころか業界そのものが上下するものです。

さて、その「景気がよい」とはどのような状況のことを意味するのでしょうか。
キーワードを掘りさげてみましょう。
一般にサラリーマンが景気が良いとは、給料があがった、冬のボーナスをたんまりもらった、あるいは宝くじが当たった。といった収入の増加して
「景気よくパーッと飲みに行くか!」といった言葉が飛びかったりします。
企業にとって景気が良いとは、商品の販売数が増加した、あるいは大きな金額の商談が決まったといった売上があがることだったりします。
ともっともらしくいいきってみましたが本当にそれだけでしょうか。
景気が良いとは、「企業の売上・個人の収入」といった金額があがるを意味するのでしょうか。
さまざまな視点から景気を見る
景気というものを「企業・個人」以外のもうひとつの視点でみてみます。
その、もう一つの視点とは、「国の視点」です。
国の視点をつかって景気が良いをあてはめてみます。
国の収入金額とは税金となります。
つまり国の増収とは税収金額があがることになります。
単純な形にしていますが、このような形です。
「企業の商品販売が増える・売上があがる」
「企業は投資をする・商取引が活発になる」
「個人の給与収入が増える」
「個人の消費活動が活発化する」
「企業・個人の商取引の活発化=税収発生」
「国の税収金額があがる」

つまり、国の税収金額をあげるとは、商取引が活発化した状況をつくることになります。
そしてその、商取引が活発化した状況というのが景気が良いといわれる状況であるということです。
立ち位置により異なる景色
商取引の活発化した状況をカンタンにまとめると、皆がお金を使うサイクルが短いということです。お金の流通がとても速くて勢いがあるということです。
お金の流れる速度が速いということは、同じ期間でも取引の数が多い。
つまりは同じ期間でも、入ってくるお金の金額が多くなることをさします。
例えばこんな感じです。
好景気:単価100万の商品×10回の取引=月1000万
不景気:単価100万の商品×5回の取引=月500万
不景気になって単純に企業の売上が半分となれば、当然投資の額も下がります。そして社員の給与も下がります。
給与が下がれば、個人の財布のヒモを閉じます。その結果ますます消費が落ち込む。売上が下がる。給与も下がる。税収も下がるといった下げ下げスパイラルにおちいるということです。
いわれてみればあたりまえですね。
個人の利益
企業の利益
国の利益
利益というものは、その立ち位置によって見え方が異なるということです。