国が使う無駄なお金
去年(2015年)の今ごろでしょうか?東京オリンピックの国立競技場の立て直しで、予算が~とやらの記事でマスメディアが都や国のお金の使いかたで
公共施設の建造費がムダ ムダ ムダァーを批判する記事でにぎわっていました。

まいど おなじみというかお決まりの定型文
国民には重税が課せられて
その日その日の暮らしで苦しんでいるのに
国が税金をたんまりとっていて
国が大儲けしていて
国が無駄な金をつかっていて
といったキーワードがセンセーショナルにメディアのオピニオン記事にのったりしています。
まるで国が国民からお金をしぼりとって私財をためこんで私用として公共施設を私腹を肥やして私財をためこんでいるようなイメージを流布したくてしかたがないといった感じでしょうか
何事でも単純に私腹をこやす悪代官(悪者)をつくってそれをたたくことで正義側でいる自分に酔いしれるという分かりやすい構図なのかもしれません。
しかし、もしあなたがそのような煽りにのってそうだ そうだ そうだと
国が儲けているんだ、自分は国の被害者だと 鵜呑みにしているのならば。。。
ちょっとマズイかもしれません。
一般の人ならともかく経営にたずさわる人が、そのような認識ではマズイです。
通貨発行権
結論から言うと国側からすれば庶民からいくら税金をとりあげたところで儲けではないのです。
庶民にとっての儲けること 給料や小遣いアップ
会社にとっての儲けること 売上や利益アップ
それならば国にとっての儲けって税金アップでしょうか?
ちょっと話を変えてみます。
通貨発行権というキーワードをご存じですか?
文字通りの通貨を発行する権利、日本なら日本銀行券を発行する権限です。
その権利をもっているのは。。。内閣?議会?裁判所?それとも財務省?
ではなく日本銀行です。いわゆる日銀です。
日銀は日本政府から独立した法人という建前にはなっていますが。資本金の55%が政府が出しています。
アベノミクスみたいに政府の強力なプッシュがあれば金融緩和(日本銀行券をじゃぶじゃぶ刷ってばらまくようなこと)なんてやるわけです。
つまり、政府から見れば日本銀行券なんて間接的にいくらでも刷れる紙切れみたいなものです。
そんな、いくらでも刷れる紙切れを、なぜわざわざ税金なんて莫大な調整コストが発生する手続きをして徴収するのでしょうか。
ここで国にとっての大儲けとはなにかという話にもどります。
国にとっての大儲けとは生産と取引の流通量を増やすコト(GDP増)です
目的はGDP増 ⇒ それは生産と取引流通の増加 ⇒ その結果の税金増
ということになるのです。
国にとって景気が良くする施策とは生産や取引量の増加(GDP)増する施策ということなのです。