人類は本当にコンピューターに支配されるのか
ちょっと前の記事ですが、Googleの人工知能(AI)がプロの囲碁棋士に勝ったというニュースが流れました。
このニュースが流れると案の定というか、このままでは人間は将来進化した人工知能(AI)に支配されるといった、エンタメやドラマネタのような意見もチラホラ見かけますね。
そんな話を聞いてもほとんどの人にとっては、どこか遠い世界や遠い未来の話として受け取って現実感が見えないと思います。
しかーし、遠い世界の話と思っている人工知能(AI)があなたの生活に入り込んでくるのも時間の問題どころか、
すでに生活の一部にドップリとハマってるかもしれませんぞという話をお伝えします。
ところで人工知能(AI)ってなんでしょう

思えば、人工知能(AI)プログラムがチェスの世界王者を負かしたというニュースが流れたのが数年前、
それから将棋のプロ棋士との対戦でも人工知能(AI)側が勝ったというニュースをぽつぽつ見かけるようになりました。
しかし人間の最後の牙城(がじょう)の囲碁だけは人工知能(AI)が勝つにはあと十年はかかるだろうと言われてましたが、その見方もあっさり崩れ去りました。
いやー やっぱりITの世界は進歩ってすごいですね。
人工知能(AI)とは何かと掘りさげると話が広がってしまうので、概念の大枠をシンプルに2つのキーワードで説明します。
「学習」「推定」です。
1.「学習」さまざまなデータを探し集めて、その膨大なデータから優良な知識を蓄積する
2.「推定」その蓄積した知識を使って,新しい施策をつくる
将棋ならよりたくさんの人や過去の打ち手のデータを「学習」して、次に勝てる打ち筋を「推定」するといった形です。
この話は、将棋やプロ棋士業界の関係者にとっては重大な話かもしれませんが、普通の人にとってはあまり現実的ではないかもしれません。
気づいてますか?あなたすでに人工知能(AI)使ってますよ
実はあなたはすでにとっても優秀な人工知能(AI)を使っているのですよ。
それも頻繁に、インターネットにつなぐ人なら人工知能(AI)を使わない人の方が珍しいくらいです。
と言っても、皆さんあまりにもなにげなく使っているので自分が人工知能(AI)を使っている意識すらしていないかもしれませんね。

その人工知能(AI)とは ググレカスで有名な 検索エンジンGoogle大先生です。
いわずと知れた超メジャーな検索エンジン、インターネットを使っている人でこれを見たことも聞いたこともないという人を探すことの方が難しいサービスです。
しかし、このGoogle先生がやっていることは整理すると
大量の世界中の人の疑問や調べたいキーワードを収集「学習」して
検索した人のニーズを「推定」した検索結果に表示する
まさに人工知能(AI)の機能です。
とっても優秀で無料の人工知能(AI)
Googleを使った時にこんな経験ありませんか
検索したものの思い通りの結果が出なくて、キーワードを何度か変えて検索しなおして
自分の求める記事を探した。
この一連の動作を Google先生は「学習」しているわけです。
その他にも検索キーワードを打ち間違っても、「もしかしてこのキーワード?」といった提案キーワードが出てきたりしませんか。
Google先生はあなたのキーワードを「推定」しているわけです。
それらの膨大な蓄積が まさに人工知能(AI)の機能です。
ぐっと人工知能(AI)のイメージがついたのではないでしょうか。
そして、自分とは関係ない、はるか遠い未来の世界の話だと思っていたものが
実は相当身近にあったと気づいたのではないでしょうか。
それにしても、ものすごく高度な人工知能(AI)を誰でも気軽に使える検索エンジンというネットの無料サービスとして提供するGoogle先生、あらためてスゴイ