ネットサービスのビジネスプランコンテストに出席した時に感じたことです。
その場のプレゼンターは
プログラム言語を勉強したばかりの大学生から
サンデープログラマーの社会人など
さまざまな参加者が自分の作りたいサービスの理念と説明しながら
作ったプロトタイプのサービスをプレゼンしていました。
ある大学生は自分が中国留学したときに発音に苦労した経験を生かして
中国語の勉強を支援するサービス
あるサラリーマンは自分の子供の運動会で撮影した写真を
知人や仲間内で加工して画像共有するサービス
ある第二新卒くらいの人は趣味を生かして音楽の譜面情報をシェアするサービス
ある大学院生は、自分の所属する学術分野内でデータや資料を共有する学術系の情報共有サービス
ある田舎に帰った元プログラマーは、大手サービスをまるっとゼロから構築し直した技術力のアピール
自分のこのサービスが世界を変える業界を変えるという意気込み
発表者の目はキラキラと輝いておりやる気マインドがシャワーのように降り注いでいました。
サービスの企画を練って、サービス仕様をまとめて
サービスをつくる間はずっとワクワクしながら作ったんだろうな
僕はとてもまぶしかったです。
最低でもこれはおさえる。ネットサービスの考え

しかし、どのビジネスプランのサービスもサービスリリースまで無事にこぎつけたとしても
サービス運営を軌道に乗せるのはとても難しいだろうなとも感じました。
自分がサービスの企画・運営側だったらどうだろうかという視点でビジネスプランを聞きながら考えていました。
1.このサービスを利用するユーザーって誰よ?
2.すでに同じ用途のサービスがあるのかな?
3.このサービスの競合は誰だ?
4.そもそも、このサービスにビジネスクラスのニーズはあるのか?
5.サービスのビジネスプロセス キャッシュポイント
6.ユーザーーの導線は、
7.キャッシュポイントと単価は
8.どんな拡散ルートでユーザーーに知ってもらうか
9.どんな見せ方をすればユーザーはそのサービスに登録してくれるかな
10.ユーザーがそのサービスを試しに使ってみるためには
11.ユーザーが日常の習慣としてそのサービスを使うためには
12.どうやって運営を回していくかな
他に開発コスト、期間とか諸々あるのですが
とりあえず大項目でいうとこんな視点で見ていると
ほとんどのサービスプレゼンする側も「1」はイメージしています。
当たり前ですが「1」がイメージできなければサービスなんて作れませんから
しかし「2」以降は全く考えられてないなぁという感じでした。
ここまで読み返してみると、ただのビジネスプラン批評家のディスリみたいになっているのでことわっておくと批判しているのではありません!
プレゼンの場でアウトプットを出すというだけで素晴らしいことです。
ビジネスとして成り立つにはどうすれば良いか
僕は批評のための批判は絶対しないと心がけています。
必ず、批評するときは根拠がある代案を作るようにしています。
これはNGである。
NGの理由は●●だからである。
OKにするには××するべきである。
その理由は××だからである。

自分が事業側ならビジネスとしてOKサインを出すか NGを出すか
それぞれのプレゼンのネットサービスをOKにするためには、
どのようなアクションが必要かなと考えていました。
自分なりに考えた結果、どのビジネスプランもNGという判断になりました。
ビジネスプランのサービスがダメだからというわけではありません。
ポイントはビジネスとして成り立つかです。
その視点で考えると
マネタイズできそうなサービスはすでに大手などの強烈な競合がいる
そして強烈な競合がいないサービスはマネタイズができない
中国語勉強サービス
→語学系サービスはレッドオーシャンだなぁ
知人や仲間内で加工して画像共有するサービス
→Instagramを使えばいいよね
音楽の譜面情報をシェアするサービス
→SNSを使えばいいじゃないの
学術系の情報共有サービス
→マネタイズができないなぁ
あらためて気がついたネットサービスの現実
あらためてサービスのほとんどは既存サービス、あるいはSNSや無料ツールを駆使すればできちゃうという、ITの特徴からあたり前と言ってはあたり前の現実に気づかされてしまいました。
革新的なサービスをつくるなら
今のはやりのバズワード 「ディープラーニング(AI)」や「ブロックチェーン」とかを使って
ベネフィットを提供するサービスになるのかなぁ