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マーケット(市場)サイズを分解する
以前の記事で戦略を定める上でのもっとも基本となる考え方とは目標をさだめること。とお伝えしました。
あなたの販売する商品を購入するお客さまの姿が見えるようになりました。次に見るべきことは、あなたのお客さまの人数です。あなたの販売する商品は、一体何人のお客さまに需要があるのかお客さまの数を知るとは、すなわち マーケット(市場)サイズを把握することです。

人口を調べる
ググって調べてみても構いませんが、少し考えてみてください。
あなたは、日本の総人口の数値を御存じですか?約何人くらいというレベル感で
答えは約1億2千万です。
あなたは、アメリカの総人口の数値を御存じですか?約何人くらいというレベル感で
答えは約3億1千万です。
あなたは、世界の総人口の数値を御存じですか?これも約何人くらいというレベル感で
答えは約72億です。
さて、最後にクイズです。
なぜ、僕はこの質問をあなたにしたと思いますか?僕の意図はなんでしょうか?
ここで勘の良い方は、お気づきかもしれません
この人口こそがマーケット(市場)サイズであり、その数値と意味を理解しているのかという意図なのです。
人口の中からあなたのお客さまを絞る
それでは、もう一度この3つの視点を使います。
お客さまはだれ(Who)かを知るというフレームワーク
性別は?世代は?収入は?
あなたの販売する商品は日本人をお客さまとしているとします。
つまり (Who)の分母は1億2千万人となります。
(Who)の性別は 男性ですか?女性ですか?
キーワード:人口推計 で検索をしてください。そして対象となる人口の数値を調べてみてください。その1億2千万人の中で何人がお客さまでしたか?
例えば、男性が対象の場合は半分の約6千万人
(Who)の世代は 若年ですか?壮年ですか?定年ですか?
キーワード:人口分布曲線 で検索をしてください。そして対象となる人口の数値を調べてみてください。その1億2千万人の中で何人がお客さまでしたか?
例えば、男性で若年層(20代)の場合は約600万人
(Who)の年収は 300万以下ですか?~1000万以上ですか?
キーワード:所得金額階級別世帯数 で検索をしてください。そして対象となる人口の数値を調べてみてください。その1億2千万人の中で何人がお客さまでしたか?
例えば、男性で若年層(20代)で年収300万以下(40%で計算)は約240万人
その1億2千万人のなかから導き出されたお客さまの人数の数値こそが、あなたの自社の商品が販売するお客さまの最大数です。
そして、そのお客さまの人数と販売する商品の単価とをかけあわせることでその商品のマーケット(市場)サイズの仮説を導き出すことができるのです。
マーケット(市場)を数値で把握する
例えば、若者の男性向けに単価が\1,000くらいの商品を販売しようと考えた場合
マーケット(市場)は日本人:1憶2千万人
マーケット(市場)は日本人の男性:6000万人
マーケット(市場)は日本人の男性の若年層(20代):600万人
マーケット(市場)は日本人の男性の若年層(20代)で年収300万以下:240万人
マーケット(市場)を1億2千万人から240万に分解することができました。
そしてその240万のお客さまから、年間一人当たりの単価\1,000の商品を販売が見込める場合、
お客さま240万人×単価\1,000=マーケット(市場)サイズ24億円という仮説をたてることができるわけです。
もちろん、これが正解ではなくこういう思考をつかって物事を考えてすすめるということです。この商品に地域性がある場合は、地域も含めたお客さまを絞ればよいし、女性向けにも展開できそうなら女性もお客さまとしてマーケット(市場)に含めた数値を出せばよいわけです。